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2007年08月06日

夏に思うこと

 日が落ちる頃になると、涼しげな夜風と共に虫の声を聞けるようになりました。最近、空を見ると「秋」を感じることも多くなり、8月が始まって、季節はいよいよ夏本番……のはずが、あれ?(笑)
 多分私だけなんでしょうが、なんだか8月がどこかに行ってしまったような、そんな気が少しします。
 いくら異常気象とはいえ、普通に考えれば8月が消えてなくなることはないでしょう。でも昨今の気象状況では、必ずしもそうとは言い切れないところもあるのかも……。

 ニュースを見ていると記録的日照不足の地域もあったようですが、私の住んでいる北海道の片隅では、記録的少雨でした。7月、雨を感じられた日は、片手の指で数えられるくらいだったと思います。(首都圏なら即、水不足ですね)
 それでも8月です。暦の上では「真夏」です。
 先日は、家の屋根から花火大会を(ほんの少しだけ)見物し、お祭りの屋台をぶらついたりもしました。

 私の大好きな甲子園、全国高校野球大会も開催します。
 甲子園の何が好きか、理由はたくさんありますが、見ていて「本気になれる」というのがいいですよ。
 野球をしている選手達は、掛け値なしに本気。応援する側も然り。
 まあ、興味のない人からすれば、何をそんなに熱くなるのかと引いてしまうかもしれないけれど、たまには他人のそういう姿を見るだけじゃなく、自分が熱くなってみるのも気持ちいいですよ。

 「夏」はまた、戦争を思い出す季節でもあるみたいですね。
 今年は原爆の話題を耳にすることがなんとなく多かったような気がするんですが、62年目という、特に節目というわけでもない年に、改めて考えてみるというのは返って真実味があるかもしれません。
 「夕凪の街 桜の国」という映画が公開されます。「ヒロシマ」をテーマにした作品です。
 ご存知の方も結構いると思いますが、原作は漫画です。この作品、私はとても好きなのです。映画の方もなかなかいいという話なので、見に行ってみようと思っています。
 こうの史代さんの書かれた原作の漫画は、映画化以前にけっこう話題になった作品です。そうなると、好みや価値観の違う、いろんな人が読むんですよね。
 だから感想を見ると、誉めまくる人が多い一方、どこがそんなにいいのか?という人もいるみたいで。
 でもそれでいいんですよね。漫画にしろ映画にしろ、価値のわかる人にはダイヤモンド。同じ人でも、人生の中で出会うタイミングによって、価値が同じとは限らない。
 読んでみて、満足できなかった人にとっても、その出会いに意味がないかどうかはわからない。

 というわけで、映画でもいいですが、是非原作のご一読を。あなたにとってダイヤモンドかどうか、お確かめください。

投稿者 YUKI : 2007年08月06日 10:27

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