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2007年06月20日

子供は母親の所有物ではない

人が生まれて最初に出会う人、それは母親です。赤ちゃんが初めて関係を結ぶ人、つまり最も縁のある
人ですね。次に遅れて父親が存在しはじめます。

しかし、親もまた子を生み育てることにより、初めて親となる存在です。この関わりは、相互の関係ですから、どちらかだけでは成り立ちませんね。

ところが、子は親が所有しているものと見なすと、どうなるでしょう。親は子に、ああしろこうしろと強制し、
子供の歩む道をレールのように勝手に作ってしまうことになるでしょう。

最近ニュースで幼児虐待が増えています。母親が自分の子供を虐待する心理的要因の一つとして、多くの母親が自分自身、幼少の頃、母親から愛されていなかった記憶を告白しています。

大変悲しい因果関係ですね。また一方、今の家族は核家族化して、おじいちゃんやおばあちゃんと接触することが少なくなっている分、母親、父親の未熟さを指摘する人がいなくなっているためとも考えられます。さらに、そんな風に子供を扱うもんじゃないと、注意してくれるような近所のおばさんとのつき合いも
減っているのでしょう。

「負うた子に教えられて浅瀬をわたる」 ということわざがあります。子供をちゃんと背負う(抱きしめる)
ことにより、逆に教えられることがある、とでも言えばよいでしょうか。

子供は、母親や父親に生きることを学ぶのと同じように、母親や父親の方も子供から、親であることを
学ぶ必要があるのではないでしょうか。最近つくづく感じているところです。  合掌

投稿者 ZEN754 : 2007年06月20日 09:50

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