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2007年03月02日

時を越えて得る共感

皆様、いかがお過ごしでしょうか。現在は小倉百人一首を勉強している龍之介です。
参考文献として、『田辺聖子の小倉百人一首』を読んでいる最中なのですが、とても丁寧な説明であるため、分かりやすく勉強になります。

個人的には、紀友則の『久方の 光のどけき 春の日に しづこころなく 花の散るらむ』という句が気に入っています。
意訳をすると「のどかな光が射す暖かい春の日なのに、桜の花びらだけは静かな心もなく慌ただしく散ってしまう」というもので、せっかくの春なのに、どうして桜はそんなに早々と散ってしまうのかという嘆きが、心にずっしりと響きました。
私自身、毎年桜を見ては、せっかく咲いてもすぐに散ってしまうために、何とも儚いと感じています。そのため、時代を越えても桜に対する惜別の情は変わらないんだなという共感を得られたのが、好きになった一因かもしれません。
もうそろそろ、桜の季節(北海道はまだ先ですが)。今年もそんな思いで桜の花びらを見つめるのでしょうか。その前に、全国の受験生のサクラが咲くのを待つとします。

さて、先日、友人からあるクイズを出され、それが印象深かったので、ここで紹介したいと思います。
「ある探検家Aがジャングルの奥深くを探検していたところ、今までに見たことのない魚を発見しました。その魚はあるときは鳥に変身することができ、あるときは豹に変身するなど、ありとあらゆるものに変身する能力を身につけているのです。そして、Aはその場面をビデオカメラに撮影することに成功しました。後日、このビデオを別の冒険家Bに見せたところ、Bは『そんな魚はいない』と即座に否定しました。しかし、Aは間違いなく変身している画面を撮影したし、画面に一切の編集を加えていません。それなのに、なぜBはAの説を否定したのでしょうか」

Aは嘘をついていないし、幻を見たわけではありません。ちゃんとカメラには魚が鳥になるシーンが映し出されていました。当然、CGでもアニメーションでもないですし、ヤラセでも捏造でもありません。
また、Bが嫉妬したために、ムキになって否定しているということもありません。ちゃんとした理由をつけて、後にAを納得させています。果たして、それはどんな理由だったのか。

私はなかなか答えが分からず、結構苦戦しました。そのため、すぐには正解を発表しません。次回に持ち越します(笑)。ちょっと時間のあるときにでも考えてみて下さい。
一つだけヒントを出すとしたら、「固定観念と先入観に縛られないこと」ですね。

投稿者 龍之介 : 2007年03月02日 00:03

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