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2006年11月26日

今年を象徴する言葉

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。最近、乾燥肌になっている龍之介です。背中がかゆいです。

さて、毎年恒例のユーキャン新語・流行語大賞で、2006年度のノミネート60語が発表されました(ちなみに、ベストテンは12月1日に発表されます)。
その一つ一つ見ていくと、2006年を象徴する言葉が次から次へと出てきて、「こんな言葉あったなぁ」とふと思い出に浸ってしまいました。

今年は政治関連の言葉が少なかったような気がします。毎年のように数々の言葉を残した小泉劇場が終幕したのがやはり大きいのでしょうか。ただ、小泉政権が残した「格差社会」の問題は広がる一方で、低所得層を示す「貧困率」もアメリカに次いで日本が2番目に来ているなど、安倍総理の掲げる「美しい国」への道のりはかなり厳しいものと予想されます。まずは、「下層社会」や「下流社会」の人々にも「再チャレンジ」の機会を与えられることを望みたいです。

あと、毎年お笑い芸人の流行語に注目しているのですが、今年も桜塚やっくんの「がっかりだよ!」、ザ・たっちの「チョット、チョットチョット」、オリエンタルラジオの「デンデンデデンデン(武勇伝)」がノミネートされていました。
残念なのはタカアンドトシの「欧米か!」が入っていないことですね。結構好きだったのですが、欧米諸国への配慮で入れなかったのでしょうか。ただ、過去にもダンディ坂野の「ゲッツ!」や長井秀和の「間違いない」もノミネートすらされなかったことがあるので、仕方のないと割り切るしかないようです。

やはり、今年の注目株はスポーツ関連の言葉ではないでしょうか。
「ハンカチ王子」や「イナバウアー」、「新庄劇場(SHINJO)」など印象深いものから、「カー娘」や「サムライブルー」などそういう言葉もあったなぁというものまで、60語中13語もノミネートされているのですから(ジダンの「頭突き」まで入っていた)。
今年は、トリノ五輪にはじまり、WBC、ドイツW杯の国際的なスポーツの祭典が目白押しだったのが大きいようです。もちろん、国内も高校野球や日本ハムの活躍など見所が多かったですし(あくまで地元びいきの主観に基づくものですが)、年間を通じて、見所が満載の1年だったと思います。これだけ盛り沢山な年はしばらく無いでしょうね。

しかし、改めて振り返ると、今年は「飲酒運転」や「偽装請負」、「未履修」に加え「いじめ問題」など、当事者ならずとも思わず「シンジラレナ〜イ」といった事件が多い年でもありました(本来、「シンジラレナ〜イ」は想定外に嬉しいときに使う言葉だと理解しているのですが、あえて逆の意味合いで使わせていただきました)。何とも世知辛い世の中です。
来年はもっと明るいニュースに包まれた1年になって欲しいものです。……と締めくくったのはいいのですが、今年はまだ1ヶ月以上残っているので、まずは残された2006年を有意義に過ごしていくことにしましょう。

投稿者 龍之介 : 2006年11月26日 20:18

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