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2008年08月06日

シミュレーション ゲーム(3)

「社長と社員」
今度は、ラウンド無制限だ。最終ラウンドがない。

今回は、かなりの大人数である。360人としよう。集団ゲームである。
全員が「社長」と「社員」の二種類のカードをもっている。
全員、ハト派かタカ派である。その比率はわからない。
ハト派は、「社員」を出す戦略である。
タカ派は、「社長」を出す戦略である。
対戦は1ラウンドごとにランダムな組み合わせとする。
相手の正体は予測できない。みな。ポーカーフェースを決め込んでいる。
対戦してはじめて、相手の正体を知ることができる。

ここで、個体は
ハト派がタカ派と出会えば、プラスマイナス0点
ハト派がハト派と出会えば、プラス15点
タカ派がタカ派と出会えば、マイナス25点
タカ派がハト派と出会えば、プラス50点
を獲得する。

ラウンドがいつ終わるかは、全員に伝えられていない。
点数が低いものは、破産する、と全員に伝えられている。
そして、10ラウンドごとに、それぞれが獲得した得点を審判が秘密裡に調べる。

ハト派の数とタカ派の数はどう推移するのか?

予想される結果を次の中から予想せよ。
1. ハト派が増えたり、タカ派が増えたりして、不安定となり、振動を繰り返す。
2. ハト派がタカ派を駆逐する。
3. タカ派がハト派を駆逐する。
4. それぞれが、一定の割合に収斂し、安定する。


投稿者 恵比寿 : 22:40 | コメント (0)

2008年08月05日

シミュレーション ゲーム(2)

「社長と社員」

さあ、あなたは最初、どのカードを出す?

もちろん、顔色などで、カードを予測できないものとする。
棄権は認められない。
後出しもなし。もし、あっても、記憶から消し去るものとする。
当然、前の手(カード)の記憶は残っているものとする。
制限時間は一手5分以内とする。
違反したら、負けとする。

総得点は仮に50点全部獲得できたとすると、10ラウンドだから、500点になる。
もし、仮に最悪の場合は、マイナス25点の10ラウンドでマイナス250点となる。
単位は1点を100万円とすると、現実味が出るかもしれない。


この場合、どんな戦略があるだろうか?

ここで、社員を出すハト派路線か、社長を出すタカ派路線が考えられる。

タカ派を選べば、第1ラウンドで、社長を出す。
もし相手も社長を出すなら互いにマイナス25点となる。
とすると、次が難しい。互いに疑心暗鬼だ。
互いに、タカ派同士となり、社長を出し続け、マイナスの連続で、会社の資金繰りが悪化し、倒産するだろう。

また、相手が社員を出した場合、相手は第2ラウンドも社員を出す「お人よし」なのかどうか。
相手が、これに懲りて、社長を出す可能性が高い。
だとすると、やはり次の手も社長を出さざるを得なくなる。
50点(5千万円)は、すぐ底をつく。

そうかといって、ハト派を選び、第1ラウンドで社員を出すと、相手のカードが社長の場合、相手側有利となる。
それでも、次の手も社員を出し、相手の次の手が社員であると期待して、最後まで、社員を出し続ける場合、相手に得点を与えるだけの、「お人よし」となってしまう怖れがある。

以上、得点を上げるには、タカ派同士では、互いに、倒産してしまうので、はじめは、ハト派で始めるだろう。
互いにハト派同士で、ラウンドが進むのではないか。

しかし、それは、疑心暗鬼の道だ。
いつ、豹変するかもしれない。
いきなり、ゼロポイントとなり、相手に得点を50点(5千万円)も献上してしまうかもしれないのだ。
負けたくはない。しかし、得点(収益)を重ねていきたい。
悩むところだ。

とうとう、最後の10ラウンドが、やってくる。
両者共、135点(1億3千5百万円)だ。これで勝負が決まる。
さあ、どっちを出す? 
相手が社員を出すのを予想して、裏切って、社長を出せば、50(5千万円)獲得できる。
185点(1億8千5百万円)にもなる。
その場合、相手は0点だ。
相手より勝ることができる。
「裏切り」がキーワードとなる。両者で3億2千万円を稼いだことになる。
「裏切り」は金になる。

他方、相手も同様に考え、裏切るならば、最終ラウンドは社長決戦となるだろう。
そうだとすると、両者共110点(1億1千万円)で引き分けだ。
両者の獲得金額は2億2千万円となる。
双方の「裏切り」は金にならない。


しかし、もし、裏切らなければ、「信頼」がキーワードならば、互いに、150点(1億5千万円)獲得できるはずである。
「勝ち負け」なしで、両者の獲得金額は3億円となり、事実上の最高金額で、両者が満足する結果となるはずである。

裏切るか、裏切らずに信頼するか、その行動には、常に隠れた計算がある。


それでは、その行動の原動力は何なのか。
なぜ、それほどまでに、ポイントにこだわるのか。
なぜ、それほどまでに、ポイントを増やそうとするのか。
なぜ、それほどまでに、相手よりも、ポイントが低いことを許せないのか。

つぎつぎと、素朴な疑問が湧いてくる。

投稿者 恵比寿 : 23:10 | コメント (0)

2008年08月04日

シミュレーション ゲーム(1)

「社長と社員」

ふたりでやるカードゲーム
A社とB社の交渉ゲーム
カードは、社長と社員の2種類
それぞれ社長と社員を一枚ずつもち、たがいに、交渉する立場を同時に表明して、獲得した点数を競う。
10回ラウンドで獲得した得点で評価する。

あなたが社長を出し、相手が社長だと、交渉は難しく、痛手を負うので、あなたの得点はマイナス25点、相手もマイナス25点

あなたが社長を出し、相手が社員だと、この交渉はあなたが有利になるので、あなたの得点はプラス50点、相手はプラスマイナス0点

あなたが社員を出し、相手が社長だと、あなたは交渉できないので、あなたの得点はプラスマイナス0点、相手はプラス50点

あなたが社員を出し、相手が社員だと、あなたの交渉力が評価され、あなたの得点はプラス15点、相手もプラス15点


さあ、あなたは最初、どのカードを出す?


投稿者 恵比寿 : 21:14 | コメント (0)