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2007年02月23日

畳の上での熾烈な争い

皆様、いかがお過ごしでしょうか。引き続き勉強中の龍之介です。
ただ、日本史よりも古典文学の方に興味の対象が変わり、今は百人一首の句を再び勉強している最中です(全ての句+作者名を覚えようかと)。
小学生の頃に百人一首の大会に出て優勝したことなど、ついつい思い出に浸っている間に、ここで問題です。

北海道の百人一首は、本州で行われる百人一首のルールとは大きく異なっております。さて、何が大きく異なっているのでしょうか?

それでは正解です(シンキングタイム中に思い出に浸り終わりました)。 
本州の百人一首は上の句を呼んで下の句が書かれている札を取る方式ですが、北海道では「下の句かるた」の名の通り、上の句は読まれず下の句だけが読まれ、厚みのある木でできた札を取る方式になっております。これが最たる違いです。
上の句から推測して、そこから下の句を取るという記憶力は要求されません。その代わりに、表面に古風な崩し字で下の句が書いてある札を取らなければならない(中にはパッと見で何て書いてあるか分からない木札もある)ので、それが何と書いてあるかを判読する読解力が求められます。

要するに、「秋の田の〜」と詠んだ直後に、「わが衣手は 露にぬれつつ」の札をパッと取るものではありません。上の句を一切排除しているので、いきなり「わが衣手は〜」と詠まれ、それが書かれている木札を取らなければならないのです。若干、記憶力も必要とされますが、それ以上に判断力と瞬発力が求められる、スポーツ的要素の強いものとなっております。

小学生の頃は、家の近くの児童館に百人一首が置いてあり、冬場はよくやったものでした。
また、学校でも特別授業の一環として、百人一首を実践していました。
古典文学に親しむという意味合いもありますが、同時に瞬発力や判断力を鍛える意味合いもあり、脳の活性化にも打ってつけではないかと思います。脳トレブームの昨今でも、盛り上がること請け合いです。ちなみに、私はそのおかげで瞬発力を知らず知らずのうちに養った気がします。あと、手首の強化にも役に立ちますよ。
惜しむらくは、ちょっと時期が外れてしまったことでしょうか。本来なら正月にやるイメージが強いですし。ただ、古典文学に触れる機会が少なくなった昨今、何らかの形で親しめるような形を作って欲しいものです。

投稿者 龍之介 : 2007年02月23日 00:01

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