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2006年09月12日
最近読んだ本の話
先日、東野圭吾の『容疑者Xの献身』を読了しました。
個人的に東野圭吾は好きな作家の一人で、この本以外にも何作も読んでいます。魅力は何と言っても、ラストに読んでいる人をあっと驚かすような奇抜なトリックが隠されているものが多いことですね。その巧妙なトリックに惹き付けられています。この作品も例に漏れず、「まさかこういう展開に持ち込むのか!」と意表を突かれてしまいました。
『容疑者Xの献身』は、テンポがよく、話の内容に引き込まれたせいか、スラスラと読め、気がつけばラストまでたどり着いた感がありました。また、この本を読む前に読んでいた『白夜行』のボリュームが多かったせいか、正直物足りない程でした。ただ、『白夜行』は約860ページなのに対して、『容疑者X〜』は約350ページなので、物足りないと感じるのもやむを得ない話なのですが。
愛する人への献身という点で『白夜行』と通じているし、教師が主人公という点に関してはデビュー作の『放課後』などとのつながりがあったことも、東野作品を読んできた身としては、読みやすかったことの一因かもしれません。もちろん、読んだことがない人でも十分楽しめる内容になっておりますのでご安心を。
本当なら、新聞に載っているような書評めいたものを書きたいところなのですが、うっかりネタをばらす訳にもいきませんし、その辺のさじ加減が難しいので、黙っています。現在読んでいる人やこれから読む人の興味を、半減どころか完全に打ち消してしまう訳にはいかないので。
それでも一つだけ言うならば、巧妙に伏線が張り巡らされているので、トリックを解く上でも、最初の一ページ目から注意深く読むことをお勧めします。
ただ、これは、別にこの作品に限らず、ミステリー作品全体に言えることかもしれません。別に奇抜なトリックじゃなくても、Aと思ったものが実はBだったり、AじゃなくBじゃないかと思わせて、やっぱりAだったりと、思い込みや先入観を揺さぶることで、ミスリードへと誘うことが多いのですし。フーダニット(犯人当て)もののミステリーで犯人の予測を見誤らせるのも、この辺の描写が大きいようです。
ちなみに、このようなミスリードを回避するためには、幅広い視野で物事を見る必要があるという話を聞いたことがあります(一つの視野だけでなく、違ったアングルで見ると、意外な形で真相が見えるとか)。
そのためのトレーニングの一つとして、目の前のある物(何でもいいです)に対して思ったことを、なるべく早く十個以上挙げる、というのがあります。
例えば、自分の腕時計であれば(�.▲淵蹈絢亜↓▲丱鵐匹凌Г蝋�、��バンドは皮でできている、�な源�盤の色は白、�ゥ瓠璽�ー名が書かれてある、�ΡβΔ膨汗阿垢襪佑犬�ある、��長針と短針は白いが、秒針は赤、��文字はアラビア数字、��バンドの部分にしわができている、��英語で防水性と書かれている)といった具合に、思いついたことを挙げていくのです。
簡単そうに思えますが、これが意外と難しい。でも、こういう練習を積むことによって、脳力も鍛えられ、脳年齢も若さを保てるらしいです。それに、ちょっと時間があるときの暇つぶしにもなりますし、意外と便利ですよ。これもまたお勧めです。
投稿者 龍之介 : 2006年09月12日 00:17