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2007年10月16日

そして巡りゆく・その2

 前回、1つの季節の終わりになんとなく寂しくなるのはなぜだろう、と書きました。
 自分が周りの世界に置いていかれているみたいで、なんとなく寂しくなるのかもしれない、とも書きました。
 自分1人いなくなっても、世界は何も変わらない。こんなセリフを聞いたり見たりしたことのある人は多いと思います。案外、昔から、ため息と共によく使われてきたフレーズなのかもしれません。
 感想は人それぞれでしょうが、ある意味、嘘ではないよなと自分は思います。

 これに対し、人は1人1人大切な役目を持って生まれてくる(だから無駄な人間なんていない)っていう考え方もあります。
 実は昔、学校で習ったんですが、有名な外国の歌の歌詞に、そういうのがあるらしいです。先生は若い頃それを聞いて、とても感動したと言っていました。
 自分の感想は、もう1つだったんですが(笑)。
 当時は、「始めからやることが決まって生まれてくるなんてかなりつまらないなー」と思ったものです。
 「理由なくこの世にやってくる」っていうのだって、かなり良いじゃないですか(笑)。

 だけど、「感動した」っていう先生の気持ちに共感できないかと言えば、そんなことはなかったと思います。
 矛盾はしてないですよね。
 共通しているのは、必然にしろ偶然にしろ、「この世界に生まれた」という奇跡に対する、驚きや、気持ち。

 冒頭に戻りますが、「自分1人いなくなっても、世界は何も変わらない」っていう言葉は、一見疎外感を表しているようにも見えます。
 でも、考えようによっては誰しもが、そういう「何も変わらない」1人。世界はそれが集まってあるわけで。
 みんな同じなんですよね。人間はみんな違うけれど、そういう意味でもつながっていたりする。
 季節の変わり目、ふと寂しいような気がしたら、そんな思いをとりとめなく巡らすのもおもしろいかもしれません。

投稿者 YUKI : 2007年10月16日 09:50

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