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2007年06月06日

ゆるやかに無理をせず

 精神科医の香山リカさんが、北海道新聞に毎週1回金曜日、「働く女の胸のうち」という連載をしています。
 連載のテーマはタイトルの通り。ですが性別や働いているかどうかに関わらず、生き方全般みたいなところもあると(自分は)思いました。
 この連載を(自分なりに)読んでいると、さまざまな立場さまざまな分野で、一生懸命真面目に生きている人達が、周りの声にとらわれ過ぎず、無理をし過ぎず、「私はこれでいいんだ」といった感じで自分らしく生きられたらもっといいな、みたいな文章が多い感じがしています。
 逆に、それだけこの社会では無理して生きている人が多いのかなあ、とも思ってしまいましたが。

 最近、香山さんがこの連載の中で、「働くということはどういうことか」という問題に対し、「社会とゆるやかにつながること」というような答えをしていて、それを見た時、「ああ、そんなもんでいいのかー」と妙に感心してしまいました。
 以前、完全ではないにしろ、社会との関わりが少なかった頃もある(今も多いとは言えない)自分としては、なんとなく納得できる感じがしました。
 ゆるやかにでもつながっていれば、そこからいろんな足がかりもできるし。それも今すぐ役に立たなくても構わないんですよね。他者とのちょっとしたつながりもできるし。
 「働く」ということに対しても、他人との関わりでも、以前はもっと高いハードルを想定していた気がしますが。今思えばほんのちょっとした矛盾や、ちょっとした違和感も当時は受け入れられなかったりで、けっこう大変だったかもしれません。

 「働くということはどういうことか」なんて、かなり重い問いな気がしていたので、別な見方もあるんだな、と気づかせていただいた気がしました。同じように、人との関わり方にも色々な形があるのでしょうね。

投稿者 YUKI : 2007年06月06日 15:59

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