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2006年10月26日

ある人が語る日曜日の概念

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。日本シリーズは地元・日本ハムファイターズを応援している龍之介です。今日勝てば日本一が決まるだけに、目が離せません。できれば、地元で決めて欲しいところです。

さて、この前の日曜日はフジテレビ系列で日本シリーズ第二戦が放送されたことで、久々に「サザエさん」の放送がありませんでした。滅多なことで番組がつぶれることがないだけに、非常に珍しいケースだなと思った矢先、ふとサザエさんフリークである大学時代の友人のことを思い出しました。

その友人は、かつて「サザエさんがない日曜日は、日曜日にあらず」という言葉を残しており、この前の日曜日もきっと「今日は日曜日じゃない」と断言していると思います。
ちなみに、私が「日曜日じゃないなら、一体何曜日なんだ」と問いかけたら、「笑点やいいとも増刊号のある土曜日」だと答えていました。笑点やいいとも増刊号も日曜を代表する長寿番組で、しかも笑点はサザエさんよりも歴史が古いのに(笑点は1966年、サザエさんは1969年に放送開始)、その辺りは認めてくれないようです。笑点が好きな身としてはちょっと悲しかったです。

そのせいか、番組が終わりに近付くと、気分が憂鬱になるそうです。特にエンディングでサザエさん達が突入して家が変形するシーンがそのピークなのだとか。しかし、そのシーンは「毎回見ても飽きないので見逃すわけにはいかない」と言う非常に微妙なファン心理を醸し出していました(最後のじゃんけんも常に真剣勝負で挑んでいるとのこと)。
ただ、それは好きな番組だからこそ、終わるのが悲しくなるのであって、「番組が終わる=日曜日も終わりが近付いている」ことを実感し憂鬱になる、俗に言う「サザエさん症候群」とはちょっと違うようです。ただ、月曜日は嫌いとのことですが。

ちなみに、友人はほのぼのしていて、安心して見てられるからサザエさんが好きだと言っていました。確かに、何かと世知辛い今の世の中、ほのぼのとして落ち着いて見られるサザエさんのような番組は貴重は存在かもしれません。また、「お金はあまりないけど、家族愛があれば何とでもなる」という、今の日本人が忘れかけた大切なものを気づかせてくれる上でも、サザエさんは立派な番組であるとも。
そう言われると、何となく的を射ている気が。設定は現代ではあるけど、決して現代的ではなく、ノスタルジックな雰囲気も併せ持っているし、そこに古きよき時代のニュアンスを秘めているように思えます。要するに、道徳の教科書的存在であり、日本が培ってきた文化や歴史の象徴でもあるのかもしれません。うーん、実に奥が深い。

ちなみに、その友人とは大学卒業以来会っていないのですが、磯野家のような温かい家庭に憧れていると熱論を振りまいていただけに、きっと幸せな家庭を築いていると信じています。できれば、一緒に日ハムを応援してくれていると嬉しいんだけどな。

投稿者 龍之介 : 2006年10月26日 11:15

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