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2006年08月27日

昔読んだ絵本の話

ふと、子供の頃に読んだ絵本のことを思い出す。

98歳のおばあさんと5歳の子猫が一緒に住んでいて、子猫が一緒に遊ぼうと呼びかけてもおばあさんは「だって私はもう98歳だから」と断っていました。
そんなある日、おばあさんが99歳になったため、子猫が誕生日のケーキに飾るろうそくを買いに行くことに。しかし、途中でろうそくを落としてしまい、5本しか持ち帰ることができませんでした。
落ち込む子猫に、おばあさんは「それじゃあ、今日は私の5歳の誕生日だね」と励まし、その日は素敵な誕生日になりました。
翌日、子猫がおばあさんを釣りに誘ったときに「だって私はもう99歳だから」と断ろうとしました。でも、昨日5歳の誕生日祝いをしたことから、「私も5歳だから一緒に釣りに行くよ」と言って、一緒に魚釣りに行くことにしたのです。
そして、おばあさんは子猫以上に張り切って、魚釣りを楽しんだのでした。

話の内容はこんな感じでした。タイトルや作者などを忘れてしまったので、インターネットで検索したところ、「だってだってのおばあさん」というタイトルであることが分かりました。作品のタイトルが一瞬にして分かるなんて、インターネットはやっぱり便利だな。
……と、感心する一方で、なぜこの絵本のことを思い出したのか、また、なぜ今でも記憶に残っていたのかはよく分かりません。たぶん、99歳のおばあさんが5歳に若返るという設定(実際に若返ったのではなく、気持ちの上で若返っただけなのですが)が、子供心に面白くて、今でも覚えていたのではないかと思います。で、何らかの拍子で思い出したのではないか(何の拍子で思い出したのか不明ですが)と、自分なりに推理しております。

ただ、改めて振り返ると、このお話の中には、とても深いメッセージが込められているような気がします。
「だってもうこんな年齢だから」と理由をつけては、何もやらない人って結構いるのではないでしょうか。また、自分で勝手に限界を作って、そこで諦めてしまう人も含めて(かく言う私もその一人でした)。
でも、このおばあさんのように考え方を一つ変えれば、新しい道が開けるのかもしれません。自分は99歳ではなく、5歳だと設定することになって、ここまで変われたのですから。誰だってちょっと工夫をすれば、これから先、いくらでも物の見方を変えられるのかもしれません。
ちょっとした戒めを受けた気分になりましたが、私も言い訳せずにまずは実行するように心がけて行きたいと思います。生きている限りは夢を追いかけることができるわけですから。

投稿者 龍之介 : 2006年08月27日 22:54

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